留学生の声

日本人になれる感じします…

八戸工業高等専門学校 電気情報工学科 5年

ダムツァグドルジ バンディニャム
(モンゴル)

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 私は初めて日本に来てから3年目で、もうすぐ卒業です。3年が早かったけど、ちょうど日本に慣れてきた感じします。去年モンゴル人の後輩が来る前は八戸市で一人のモンゴル人だったので、「モンゴル人と初めて会った」と言う人が多いです。八戸の天候は涼しくてモンゴルの天候と似ていて、3年間八戸の四季を楽しみました。リンゴもぎ、乗馬、スキーなど青森県からこそできる事であという間に帰国する時間が近づいてきました。

 顔が日本人と同じだし発音もきれいと言われて、最近は自分からモンゴルの人と言い出さないと日本人と思われるようになりました。こうなると皆の外国の人にやさしくしようという気持ちがすごくわかります。店や床屋などで店員が「モンゴルの人だったの」と色々聞いて話してくれるのが大好きです。また学校の留学生たちと一緒に外出し、レストランなどで注文する時、日本人に見える私から先に注文聞いて来るのもなんだか親しく感じます。学校でもクラスメートや先生との関係がお世話になる人から独立し責任を持たせる学生になってきたのもすごくやる気を出します。

 日本に来てから意外と外国人の友達ができました。八戸市のみちのく日本語クラスに毎週行っているし、高専の留学生は今10名がいて短期でも色々な国から学生が来ます。八戸高専は国際交流に積極努力しており、私が3年生の時モンゴルに行って国際自主探求をやる機会がありました。この時、内の高専からも先生がモンゴルへ行き私の結果を見て、日本人の学生もモンゴルで探究するアイデアを出し、次の年から高専の学生たちがモンゴル行って探究するようになりました。同校の日本人の学生に母国を案内する、一緒に探究するというのは非常に面白い経験でした。モンゴルであまり気にしないことでも皆が驚いて、私も日本に来て最初はいろいろと驚いたことが思い出しました。こうやって立場が替えると留学ということをもっと分かったような感じしました。

 勉強の方で一番印象に残ったのは高専の授業の様子、学生と先生の関係です。日本に来て最初の授業に出たらすごく静かでした。先生が質問しても名前が呼ばれるまでは答えなく、先生だけの授業になっていました。モンゴルだと質問されると知っている人がすぐに答えてしまったり、先生に質問したりします。今考えたら、やっぱりこうやると授業が分かっている人だけで授業が進んでしまっていると思いました。日本の場合は皆が他の人のこと考え、譲り合い、他人に迷惑かけないという気持ちが授業の様子からも見えます。

 今は学校に行っても、買い物してもいつもの知っている人と見えています。最近、日本人のように皆と生活を楽しむのも面白くて、私が外国にいる感じはあまりしなくなりました。これからもよろしくお願いします。

 

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