留学生の声

忘れられない留学生活

青森中央学院大学 経営法学部2年

チュー ケシン(マレーシア)

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 マレーシア・ペナン出身のチュー ケシンと申します。2017年の春、青森に来ました。なぜ日本を留学先として選んだかというと、日本は安全・安心、おもてなしの国だと言われていて、日本の伝統的な文化と日本語を学びたいと思い、日本に留学することを決めました。青森に来る前は、青森のことを聞いたことがなかったので、インターネットで青森の情報を調べたことを覚えています。リンゴが有名、冬が寒すぎる、ねぶた祭が最高という情報が出てきました。青森は東京や大阪のようなにぎやかな大都市ではなく、美しい自然や豊かな農林水産物という資源が溢れているという情報もあり、魅力的な青森に留学できたらいいなと考えました。

 青森に留学するということは、私が初めて家族と離れて一人で暮らすということになるので、いろいろ心配と不安を持っていたのですが、大学での生活をとても期待していました。青森に来たばかりの時、わからないことがたくさんあって、本当に大変でした。また、専門科目の授業で先生の話すのが速いし、日本人と一緒に勉強するから、授業では全部日本語でしか話しませんでした。その時、基礎の日本語だけ学んでいた私はとても困ってしまいました。しかし、どんな困難があっても、最後まで諦めないことが重要だと思っていたので、毎日一生懸命日本語を勉強したり、わからない文法や言葉を先生に聞いたりして、日本語がうまくなるように努力しました。また、同じ国の先輩が優しくて、生活と授業のことでいつもアドバイスをしてくれました。今は日本の生活にも慣れましたし、日本語能力試験N2級も合格できましたし、専門の授業のレポートも書けるようになりました。

 青森の一年は、四季の景色がきれいです。春になると、桜が咲き始めます。大学は留学生を弘前のお花見に連れて行ってくれます。花見をきっかけとして日本人学生と留学生との文化交流ができました。青森の夏といえば『ねぶた祭』。毎年8月上旬に行われます。日本全国からだけではなく外国人観光客もたくさん訪れます。曳き回される巨大燈籠とねぶた囃子「ラッセラー」の威勢のよいかけ声でとてもにぎやかです。1年生の時、ハネト衣装を着て友達とねぶたに参加して、とても楽しかったです。秋になると、葉の色が黄色や赤色に変わって、気温が涼しくなります。大学では、他の国の留学生や日本人学生と一緒に奥入瀬渓流・十和田湖へ紅葉を見に行きます。たくさん写真を撮ったり、交流したりして、みんなの関係が近くなります。青森は日本の東北地方にあるので、冬はすごく寒いです。雪がいっぱい降っていると雪が積もるので、自転車に乗れなくなります。買い物に行く時、バスあるいは歩くしかなく本当に不便でしたね。

 青森中央学院大学には留学生が多いので、国際交流活動が活発に行われています。例えば、留学生が県内の小学校に行って、自分の国の言葉や文化を小学生に紹介します。小学生は好奇心が強かいので、たくさんの質問をしてくれます。一緒にゲームしたり、写真を撮ったりして、楽しく学ぶ時間を私も楽しんでいます。高校の学園祭(文化祭)に参加することもあります。高校生たちは留学生に校内の案内をしてくれたり、一緒にゲームをしたり、食べ物を食べたりしました。高校生たちは優しくて、元気ですね。また、高校生の英語力向上に一役買うため、青森の高校生との英語交流も活発に行われています。それによって、留学生も日本のことを詳しく理解できるようになるし、高校生も外国の文化や知識を得ることができるのではないかと思います。

 私は、新しい環境に身を置くことで、知識を得たり、世界観と見識を広げたりできることを実感しました。色々な国の留学生や日本人学生と友達になって、色々な経験をさせてもらって、青森に留学したことは本当に良かったと思っています。青森の文化や生活を理解して、青森のことがだんだん好きになりました。4年間の留学生活というものは、これからもずっと記憶に残っていると思います。

 将来、機会があれば、私は日本とマレーシアの友好関係を築くために、大学で学んだ知識を活用して、日本企業あるいはマレーシアの日系企業に就職したいと考えていますので、卒業までさらに充実した留学生活を送れるようにがんばりたいと思います。

 

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