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青森大学のグローバル化:グローバリージョン大学を目指して青森大学学長 金井一賴 |
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2018年4月に青森大学学長に着任して、大学改革のビジョンとしてかかげたのが「グローバリージョン大学」「尖った大学」を目指すと言うことであった。このビジョンは、グローバルなレベルで変動する環境を踏まえて、青森大学の基本理念を生かすために掲げたものである。前者は、グローバルとリージョナルを合わせて作った私の造語である。我が大学が理念で唱っている、真に地域社会に貢献できる大学になるためには、グローバルな視点を有した学生の育成と研究を行っていかなければならないことを意味している。他方、後者は本学が中小企業、ベンチャー創造、イノベーションに焦点を当てた教育研究を行っていくことで、地域創生に貢献できるようなユニークな大学づくりを志向するという意味である。 青森大学は、上記のようなビジョンを掲げ、海外の大学との連携を強化し、できるだけ多くの学生が海外交流に参加できるような体制作りを急いでいる。現在、台湾の4大学(修平科技大学、義守大学、実践大学、明道大学)及び韓国の2大学(東国大学校、忠清大学校)と連携協定を結んで、活動している。今年度は、協定大学からの9人の留学生が青森大学で学んでおり、青森大学からは4人の学生が協定大学に派遣された。 協定大学以外でも、27人の留学生が本学に在籍しており、青森大学でのキャンパスライフを楽しんでいる。留学生の中には、日本人の学生と2人で「大学SDGs ACTION! AWARDS」(朝日新聞社主催)に参加し、95チーム中2位の好成績を収めた学生も出てきている。 また、今年度、初めての試みとして米国ソールズベリー大学に2人の学生を派遣する試みも行った。 今後は、上記のビジョンにしたがって、協定大学とは、さらに進んだ連携を行うことを考えており、2年プラス2年ないし2.5年で青森大学と連携大学のダブル・ディグリーを取得できる体制作りや教員の共同研究あるいはスポーツを通じての交流へと進化させて行く予定である。 昨年、本学は東京キャンパスを設置するとともに外国人の専任教員も導入し、留学生教育のための体制を強化してきた。東京キャンパスで学ぶのは、総合経営学部の学生が主体であるが、社会学部やソフトウェア情報学部の学生も他学部履修という形で東京キャンパスにおいて学ぶことができる。今年は、本格的に東京キャンパスが稼働し。留学生も増加する予定である。国際色豊かなキャンパスとなることを期待している。 本学は、さらに他の海外大学との連携も視野に入れており、グローバリージョン大学に向けて多様な海外連携を推進し、青森大学のグローバル化を促すことを通じて地域創生に貢献して行きたいと考えている。
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