留学生の声

韓国との文化の差

青森公立大学 経営経済学部 経営学科 1年

鄭 仁優(大韓民国)

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 私は昔から隣の国、日本に対してとても関心を持っていました。近くて遠い日本という国には韓国とはどんな共通点があるか、あるいはどんな違いがあるか、特に生活する環境、文化の差について興味がありました。しかし、韓国での学業の忙しさを言い訳にして、日本のことを詳しく調べたり、直接日本へ旅行に行ったりすることもなく、高校2年生までの時間が過ぎました。ある日、学校の掲示版に青森公立大学に留学できるという掲示文を見ました。見た瞬間、今回の機会を逃せば、旅行を除いて日本に行くチャンスは二度と来ないと感じて、すぐ応募し面接を受けました。日本語という言語の障壁がありましたが、興味を持っていた国の言葉なので、学業のスピードは速かったし、最終合格の知らせを聞いた時は、空を飛ぶ気分でした。

 初めて韓国を離れて海外での生活は慣れなくて難しかったですが、先輩たちの助言や市役所の方々の助けなどですぐ適応しました。しかし、「文化の差」については慣れたかどうかまだよく分からないです。

 「文化の差」を初めて感じたのは入学式の時です。韓国は入学式をする時にスーツを着ませんが、日本はスーツを着て入学式に参加すると聞いて、初めてスーツを購入しました。

 二番目は自販機が多いということです。韓国では店の近くや学校、病院の中など特定の場所に設置されている場合が多いですが、日本では、少し見回すと自販機が見つかることと、飲み物以外にも多様な種類の商品が販売されていることに驚きました。

 三番目は、カードより現金を主に使う文化です。代表的な例として、韓国は食堂でご飯を食べたり買い物をしたりする時、クレジットカードを利用して会計をしますが、日本は現金を主に使用することに驚きました。日本に来て大きく変わった点の一つがいつも手元に現金を準備しておくことです。

 尊敬語や謙譲語と言葉の表現の差など通訳するときに困ったという経験もありました。この差を克服するために、もっと日本語について勉強して両国の言語をもっと自然に通訳できるように努力しています。今も文化の差は感じますが、その差が減っていくほど日本に適応できていることを肌で感じています。

 4月の春フェスティバルや、花見、7月のバーベキュー、8月のねぶた祭り、10月の大学祭、11月の紅葉狩り、1月の大雪など青森で留学した1年間、大変だったことも多かったですが、楽しくて幸せだったことのほうがもっと多かったです。これからの青森での生活も、様々な人たちと出会い、一つでも多くのつながりを作りながら、今よりもっと楽しみたいと思います。

 

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