留学生の声

八戸の印象

八戸工業大学 大学院工学研究科 社会基盤工学専攻
博士後期課程 1年

刘 耘
(中国)

hit

 日本、太平洋西岸に位置する美しい島国。日本と言えば、美しい桜の花、豊富で新鮮な美食、それに青々とした大海原などを思い起こさせる。2015年4月私は幸いなことに八戸工業大学の博士課程にいる。八戸には多くの日本の典型的な特徴や印があり、日本についてとりわけ八戸について深く美しい印象を持った。

 八戸の印象の八戸工業大学
 八戸工業大学は日本の東北地区唯一の私立の理工系大学で、略称「HIT」という。八戸工業大学のキャンパスは清潔で学術的雰囲気が満ちており、教師は謙虚で温厚である。学生は互いに敬愛しあい、キャンパスでの活動は豊富かつ多彩である。とりわけ毎年春のキャンパスの桜は雲か霞のごとく或いは雲か雪のごとく競って咲き、その場に身を置けば、花の香りと薄紅は全身に沁みわたり、世俗を離れた桃源郷に入り込んだかのようだ。とりわけ特筆すべきは、桜はあたかも互いに相談でもしたかのように同時に開花し、同時に大地に帰ることで、花弁が一斉に舞う頃はしばしその場を立ち去り難い。

 八戸の印象のすし
 八戸は青森県の工業生産高が最大の都市で、同時に水産都市でもあり、その水産製品生産量は日本全国でも屈指である。このようにたいへん恵まれた自然条件や八戸人の勤勉と聡明さによって、食材が豊富で新鮮な寿司となった。初めて八戸に来たとき、日本の友人のご招待で、ほとんど天然素材で、凝った取り合わせの色彩豊富な、八戸の寿司のおいしさを初めて体験した。魚、蟹、魚卵、季節の野菜など、シンプルな調理で豊富な色彩と食材本来の味を残している。その味は豊富なあまり味わいきれないし、姿を見るのも楽しい。寿司は日本の美味の上位に位置する。

 八戸の印象の蕪島と種差海岸
 八戸は太平洋西岸に位置する美しい街である。蕪島、種差海岸などは更に心惹かれるところであり、蕪島はうみねこの繁殖地で、毎年繁殖の季節になると、島のうみねこは一大集団を形成し、島の頂上だけでなくその周辺でもどこでもかわいいうみねこが島に棲息、繁殖し、子孫を育てていて、そっと近くを歩いても泰然とし、また、常に群れをなして飛ぶ姿は大空に引き立って、たいそう美しい。
 種差海岸は八戸市でも一度は行くべき所である。種差海岸には広い草地があり、緑濃い草が太平洋の波打ち際までずっと続いている。春から秋まで浜辺の花々が咲き誇っている。種差海岸に降り立つたびに、果てしない青い海原や海鳥の鳴き声、青空に点在する白い雲、ふとかつて見たことのない海岸風景に、時間の存在すら忘れ、種差海岸に立ち寄った僅かな時間に人はここがいたく気に入ってしまうことに気づかされるのだ。

 

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