留学生の声

青森での留学生活

北里大学大学院
獣医学系研究科動物資源科学専攻博士後期課程1年

周 蘭西(中国)

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 初めて日本に来たのは、今から6年前の夏でした。その時は、夏休みを使って北海道に一週間遊びに来ました。紫色のラベンダー畑、涼しくて澄んだ空気、美味しい日本伝統料理、そして礼儀正しく親切に接してくれた日本人、すべてが美しく感じ、日本はとても素敵な国だと感じました。そして、絶対またいつか日本に来たいと思いました。

 3年前、念願の奨学金をもらうことができ、日本に留学生として行くことができると知った時の喜びは今でも覚えています。しかし、喜びと同時に、不安もありました。自分の日本語は大丈夫なのか、友達ができなかったらどうしようかと毎日考えていました。今振り返ってみれば、あの時の不安は本当に不要だったと思っています。実際日本に来てみれば、周りの日本人は優しい人ばかりでとてもフレンドリーでした。同じ研究室のみんなもたくさん話かけてくれて、片言の日本語しか話せない私でしたが、だんだん日本語を理解することができるようになりました。また、みんなの暖かい応援のおかげで、日本での毎日を楽しく過ごすことができています。

 青森は長く住むほど好きになるところだと思います。春には弘前公園で日本一の規模を誇る桜を鑑賞してきました。桜の花びらが風とともに舞って、ピンクの雪みたいでとても綺麗でした。夏の青森は活気に溢れていました。日本の三大祭りの一つにねぶた祭りがあり、幸せの鈴をつけた跳人という人が掛け声に合わせて跳ねていました。跳人が持つ鈴を貰うと幸せになれるといわれているので、みんなが鈴を貰ったり、拾ったりしていました。日本には「食欲の秋」という言葉がありますが、その言葉通りに、青森の秋にはリンゴ、サンマ、マグロ、焼き芋など美味しい食べ物が多くあります。私は研究室の友達と十和田市にあるリンゴ園に行き、リンゴ狩りをしました。十和田のリンゴは甘くてシャキシャキしていて、あんなに美味しいリンゴを食べたのは生まれて初めてでした。冬の青森はしんしんと雪が降ります。私が生まれた都市はあまり雪の降らないところなので、初めて一面白銀の世界をみた時その美しさにとても感動しました。雪が積もれば、友達と雪だるまを作ったり、雪合戦したり、スノーボードしたり、みんなとの友情を深めることができました。このように、青森の春夏秋冬にはそれぞれの楽しみがあり、私の留学生活を明るいものにしてくれました。

 これまでの三年間、日本で生活してきて、たくさんの優しい人に出会え、毎日がとても充実していました。日本に留学するという決断をして本当によかったと思っています。

 

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