留学生の声

「青森での留学生活」

青森公立大学 経営経済学部経営学科 1年

金 ソラ(大韓民国)

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 青森市と平澤市は1995年に友好交流協定書を締結して、毎年平澤市の学生一名を、青森公立大学の留学生として選抜しています。私もこのプログラムによって、今年から青森公立大学の学生になりました。これからの4年間、青森公立大学でたくさんの思い出を作ることを考えるととてもわくわくしています。

 今年の4月、緊張感溢れる入学式を終えて、本格的に青森での留学生活が始まりました。日本語は、韓国の日本語の塾で一年間一生懸命勉強したので、あまり不安は感じていませんでした。しかし、実際に日本に来て生活してみると、言葉の壁にぶつかりました。大学で新しく出来た友達と会話をしてみたら、話すスピードが速くて、話題に追い付くことができませんでした。また、若い人たちが使う独特の言い回しや、省略した言葉が分からずに会話に苦労したこともありました。その他にも、青森の人とコミュニケーションを取ってみたら、青森ならではの方言があり、それを聞きとるのも難しかったです。

 でもそれは逆に、元々日本の方言に興味のあった私にとっては、青森の方言を学ぶことができるとても良いチャンスになりました。例えば、青森の方言で「しゃっこい」という言葉がありますが、それは「冷たい」という意味でした。私はその方言を始めて聞いたとき、とても可愛らしく感じられて強く印象に残ったのと同時に、韓国ではめったに学ぶことができない日本語の深さに触れることができたと感じました。私はこの留学という機会を通じて、さらに色々な方言を学び、日本や日本語に対する理解をもっと深めて行きたいと思います。

 日本の方言にも驚きましたが、私がさらに驚いたのは、多くの日本人が韓国について詳しく知っているということでした。私に韓国の芸能人やアイドルについて質問してくる人たちもたくさんいました。また時には、私も知らない韓国のことについて質問されることもあったので、その時は自分なりにインターネットなどを利用して調べ、韓国について知ってもらえるような努力をしてきました。

 そしてもっと韓国について知ってもらうためによい方法を、自分なりに考えた結果、ボランティアに辿り着きました。最近行ったボランティアは、韓国の絵本を子供たちに紹介するボランティアです。私の話を聞いてくれた子供たちがとても喜んでくれて、すごくやり甲斐を感じました。これからもこのようなボランティアに積極的に参加し、韓国の事を多くの人に知ってもらいたいと思います。

 私が青森に来ておよそ8カ月が経ちました。青森に来たばかりの頃は、わからないことばかりでしたが、今こうして生活が出来ているのは、周りの友達や、先輩のおかげだと思っています。この感謝の気持ちを忘れず、これからも周りの友達を大切にしながら、勉強やボランティアを頑張り、充実した留学生活を送りたいと思います。

 

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