留学生の声

日本での生活の感想

青森中央学院大学 交換留学生

レ・ティ・テュェト・ガン(ベトナム)

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 私は交換留学生として青森中央学院大学で勉強しています。中学校の頃、川端康成の小説を読んでから、日本の文化が好きになり、ぜひ日本へ行きたいという夢をずっと抱いていました。うれしいことに、この夢は今現実になりました。

 今でも来たばかりの頃の思い出が記憶の片すみに残っています。飛行機の窓からうっすらと雪で覆われている地面を見た時、清くてきれいだと思い、すごくわくわくしていました。春になると、弘前公園へ行き、桜の花びらが浮んでいる外濠でボートを漕ぎ、暖かい日差しを感じました。夏になると、ホームステイで南部町に住み、お母さんと友達と一緒にリンゴを切ったり、ぶどうを結んだり、料理を作ったり、色々な話をしたことで、家族のような雰囲気を感じました。秋になると、十和田湖へ紅葉を見に行きました。もうすぐ冬です。青森での生活は後三ヶ月だけかもしれないが、この楽しい思い出はいつまでも心に残ります。

 特に、白神山地での植樹や、障害のある子供たちのためのクリスマス大会などのボランティア活動に参加し、多くの貴重な体験を積んできました。新しい所へ行き、新しい友達に出会い、障害のある人を助けることは、自分が社会の役に立つと感じます。この間、クリスマス大会の際に、ある日本人に「障害のある人は言葉がぜんぜん分からないですね。どうやってコミュニケーションできますか」と聞きました。その人は「まず目を見て、ニコニコ笑いながら握手する」と答えました。このコミュニケーション手段のようにしてみたら、心が温かくなりました。

 また、青森県の知識を得るために、毎月交流会や体験型取材に参加します。素晴らしい景色をながめたり歴史的な場所へ行ったり地方産物の作り方を学んだりしたら、青森には高層ビルや映画館などあまりなくても独自の面白さがあると思います。体験型取材により、青森のことをもっともっと知ったばかりでなく、面白さや楽しさも味わうことができます。

 いい体験だけでなく、日本語もだんだんうまくなってきました。来たばかりの時日本人と話すと、恥ずかしくて何も言えなかったですが、今や自信を持って話せるようになりました。数ヶ月前に日本語能力試験のN2に合格したという結果をもらい、本当にうれしかったです。

 しかし、楽しみの外には困ったこともあります。暑いベトナムに対し、青森はとても寒い地方です。冬が来たら、寒さになかなか慣れません。しかも、家族と離れて暮らしているので、ふと孤独感を感じることがあり、すぐベトナムへ帰りたいなあと思いました。また、日本語で各法律科目を勉強することはとても難しくて憂うつでたまらなくなりました。いつもあきらめないように頑張ろうと思います。

 そろそろ卒業します。一年だけ青森で勉強しますが、日本語を学ぶだけでなく、大学のボランティア活動に参加し、日本人と各国の留学生に出会い、色々な体験を積むことで、自分が多く変わって成長したような感じがします。

 

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