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学生の視点から弘前市を海外に発信
-ルポルタージュ弘前に弘前大学留学生が参加-

 弘前大学では、弘前市との連携調査研究委託モデル事業の一環として「留学生による多言語活用調査事業」を平成23年度より行っている。2年目となる平成24年度は、初年度に開設した韓国向けサイトの他、新たに台湾向けのサイトも開設している。他にも、中国大陸向けサイトの開設についても現在進めている。

 両サイトとも、弘前大学に留学中の学生2名による弘前市内の名所、お店等を韓国や台湾の市民の感覚により近い留学生からの視点で、母国語で解説するとともに、弘前情報をどんなチャンネルを使って伝えればいいか、という分析を行い、より効率的な情報伝達の方法の確立を目指している。どちらのサイトも記事をかなりの頻度で更新しており、それぞれの季節における弘前市の魅力をリアルタイムで伝えている。サイト内にはfacebookのプラグインが組み込まれており、現在留学中の学生はもとより、過去に弘前大学へ留学した学生も登録しており、本サイトの関心の高さが伺える。

 韓国のサイトで紹介役を務めているソ・ドンホさん(韓国・南ソウル大学校より2012年4月から留学中)は、「留学前までは弘前市についてほとんど知らなかったが、弘前城など弘前の様々な施設の取材を通して、弘前が歴史のある魅力的な街だということがわかった。また、この事業に参加したことで、通常の留学では恐らく学ぶことができなかった日本の風習等への深い理解を得られた。自分が体験した様々な出来事を、このサイトを通して韓国に広められれば大変嬉しい」と述べている。

 「留学生による多言語活用調査事業」にコーディネーターとして関わっている弘前大学国際交流センター 鹿嶋彰准教授は「東アジアが様々な問題で揺れている今のような時期こそ、地方の文物を通じてそこにいる人間の生活を感じてもらい、実感を伴う日本理解をささやかにでも進めることに貢献したい」とし、今後の事業の発展に意欲を燃やしている。

ルポルタージュ弘前(台湾版) ルポルタージュ弘前(韓国版)
 
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