留学生の声 | |
夢見る朝青森大学大学院 環境科学研究科1年 王 辰(中国) |
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朝7時、ラジオをつけて、ベッドに寝そべったままNHKニュースを聞いた。野球部の練習はもう終わったらしい、解散後の野球場からは何も聞こえてこない。炊飯器のボタンを押し、ニュースが終わる前に顔を洗ったり、布団を畳んだりした。枕元の日本語で書かれている小説を閉じた。夕べ、また本を読みながら寝てしまったみたいだなぁ。炊飯器のベルが鳴った。冷蔵庫から納豆を出して、よく混ぜてから温かいご飯にかけた。「うまい!朝ごはんは、やっぱり納豆が最高だなぁ~」 このような場面が子供の頃から何度も夢の中に出て来ました。時の流れに伴って、この夢はだんだん現実のものになっていきました。そして一年ほど前、この場面はもうただの夢だけではなくなり、とうとう日常生活の一部になりました。平成20年の秋、ようやく寺山修司と奈良美智のふるさとである青森に来て、大学院生の一人として青森大学大学院での勉強が始まりました。どこででも日本語が聞こえる、いつでも好きな日本人作家の本が読める、アニメ、マンガ、ドラマ、映画、日本料理、さくら、祭りなど日本を代表するいろいろなものが私の目の前で繰り広げられています。 毎日きれいな空気も吸えるし、おいしい水も飲めます。北京では見られない森と川が道の両側からよく見えます。青森はまるで公園のような都市で、その美しさにいつも元気づけられます。縄文時代の遺跡である「三内丸山遺跡」は静かな三内丸山から日本の歴史と文化を語りかけてきます。春祭りの合浦公園では日本を代表する桜と島国の特色である海を同時に愛でることができます。世界の火祭りとも言われる「青森ねぶた祭り」も。もうすぐ近かに追まっています。 青森では教室での授業だけでなく、野外実習、たくさんの部活、留学生向けの交流会……毎日やりたいことがいっぱいあるので、生活が充実しています。夏が終わると大学院の二年生になります、夢見る朝はまだ続いていて、これからも大学院の仲間と一緒に勉強を頑張りたいと思います。
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