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留学生の声

10年後の自分へ

青森中央学院大学 経営法学部3年

ウン・シューキ(マレーシア)

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 10年後の私、働く女性として、母親として、妻として、娘として、一生懸命がんばっているだろうか?今の私、未来のことすごく期待しているけど、どんな生活を送っているかな?

 目標がなければ生きていけないという信念を持ち、目標を持てばこそ、前に進むことができます。浮き世は長くとも人生は短く、目標を持って生きてこそ人生は無駄にならないのです。私は今、10年後の自分のため、目標に向かって努力しています。

 両親と相談したあげく、ようやく日本に留学することが出来ました。日本に留学できることのうれしさと感謝の気持、心にあふれました。そして、その気持ちを促進力に、この先辛くても諦めずに進めるようにします。

 さすがに憧れていた日本、初めての冬はどんなに興奮したか、言葉に全然できないくらいでした。マレーシアより和食を安く食べることができたり、大好きなのんびりとした日本のテレビ番組を見たり、カラオケで思い切り日本の歌を歌ったりして、そのうれしさは鐘のように心に繰り返し鳴り響きました。自分の国や家族を恋しく、毎晩泣くほど人もいますが、私は、日本は自分の第二故郷みたいに安心するというか、マレーシアや家族が恋しいという気持ちがありませんでした。青森にいて冬の寒さと寂しさを感じない事を私はすごく自慢していました。

 二年目の冬は覚えているかな、初めての冬と違う、骨まで感じる寒さと寂しさを味わいました。試験の直前、大好きなおじいさんが亡くなった知らせが耳に入りました。おじいさん最後の姿を見に、試験を捨ててでも国に帰りたいと思いました。帰られなかった孫はただ私のみでした。初めて、家族を恋しくなりました。その冬、どんなにたくさん涙を流したか、魂は抜け、もはや体も冷凍死してしまいそうな状態を、ある暖かい光が救いました。この傷ついた魂を癒し、この冷たい体を暖めてくれたのは友達でした。みんなに世話になり、いっぱい慰められ、初めて、友情の強さを感じました。日本に来てからの間、友達がずっとそばにいてくれたんだとはっきり感じました。この年の冬にはいろいろあったけど、自分が成長した気がします。

 さあ、今年、三年目の冬はどうなるかな?10年後の私、ここまで読んだころにはきっと笑っていますね。なにが起きたかもう知っているから。今の私は、将来、日本にいる間にいっぱい成長した自分がいることを願っています。10年後の私、日本に身につけた経験や知識は覚えているよね?日本にいた思い出絶対忘れないで欲しいです。日本にいた思い出が体の一部になっていて欲しいと思います。今の私は未来が後悔のないようにがんばります!
10年後の私、幸せに!

 

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